まちづくり福祉推進ネット

  お知らせ 通信販売 心眼の窓 聞えの相談室 聞えの街角 ネット知恵袋 法人紹介 アクセス お問合せ  
 
 

聞こえの相談会って?

相談室へのお誘い

相談会考17
相談会考16
相談会考15
相談会考14
相談会考13
相談会考12
相談会考11
相談会考10
相談会考9
相談会考8

相談会考7
相談会考5
相談会考4
相談会考3
相談会考2
相談会考1

聞こえの不安をもつ市民に対しての取組みとして
当ネットが地域で取り組む「聞こえの相談会」をご紹介します 

高齢社会に入って、「聞こえ」の問題は新しい局面を迎えています

はっきり「難聴」とされ、障害者手帳を所持する難聴障害者だけでも30万人を超えると見られていますが、加えて障害者ではないけれど「聞こえに不自由している人」が500万人に達しているだろうと言われています。これらの大半の人たちは高齢者です。

程度の差はあるものの、65歳以上で4人に1人、70歳以上で2人に1人は「耳が聞こえにくく」、かつ「そのことで不自由を感じている」のです。

しかし、そういう実態はこれまで、なかなか表面には出てきませんでした。「トシだから仕方がない」という従来の考え方に加え、「言ってみたところで、どうにもなるまい」というあきらめがあったようです。  

相談会風景1

ところが、情報社会の加速と、1人暮らしの高齢者の増加で、最近は「そうも言ってはいられない」という声が出はじめてきました。  

そうした状況にもかかわらず、これらの人たちの悩みを聞いてあげる場はほとんどありません。加えて、このハイテク時代、さまざまな情報機器が開発されながら、これらの機器を検証し、有益な情報を広く伝えるメデイアがなく、多くの高齢者はこうした情報に触れる機会さえない現状です。そうした現状は、程度の重い難聴障害者についても変わりません。  

こうした状況を踏まえて、聞こえの相談を受け、聞こえに関するさまざまな情報を提供し、さらに具体的に情報機器を展示し、さわってもらい、ためしてもらい、苦手な機器にも親しんでもらおう、というのが、この相談会のねらいです。  

もとより、予算やスタッフの体制など現実的な制約があり、理想的な相談会にはまだ距離もありますが、予想以上の反響があり、反省点とともに、この相談会の役割の大切さをあらためて痛感しています。  

補聴器だけの相談会ということであれば、従来から大手補聴器メーカーや補聴器も販売している大手のメガネ店などで実施されています。  しかし、現状に対応できる相談会となれば、従来の相談会とはかなり違ったものにならなければなりません。  私たちはそうした観点から、ニーズを重視した総合的な相談会を試みました。相談に来られた人に、何が必要なのか、必要でないのか、役に立つものがあるのかどうか、相談者の立場にたって、一緒に考えてみようという試みです。   

相談会風景2

この事業の広報手段としては、地域広報の掲載と口コミが中心となっています。 情報を生かすかどうかは当事者次第です。

引きこもりに近い高齢難聴者は、積極的に自ら情報を求めようとぜず、各地域の拠点(情報提供施設、福祉施設等)まで情報を求める、ということすらしていないのが現状です。

また、高齢者にとっては、地域、近隣でのコミュニケーションの確立こそが自立の根本であるともいえます。 難聴者を取り巻く人たちの「聞こえの問題・危機感」に対する関心は薄く、今後、より継続的、かつ丁寧な情報提供の必要性を感じています。  

相談会風景3

難聴者は情報弱者であり、既存の広報手法がそのまま役立つものではありません。やはり、わかりにくい、伝わりにくい人たちに情報を伝えるには、これまで以上の工夫が必要であると痛感しています。

 

   
Copyright(C)2007-2008 matidukuri.net.All Rights Reserved.